ソ連時代は、国中が社保庁みたいなものですから、サービスや段取りの悪さは酷いものでした。空港に着いて通関まで2時間。映画祭関係者は皆ロシアホテル(6000室の大ホテル)の東館に泊まるのですが、部屋割り(原則は二人部屋)までに2-3時間かかります。どうしてこんなに時間がかかるのかと偉い方からお叱りを受けるのですが、私には如何ともする事もできず、当局に成り代わり謝っていました。入室が夜の9時頃ですが、まだ明るく夕方の感じなので必然的に飲む事になり、2週間の二日酔いのはじまりです。
ホテルでの食事用に食券が支給されるのですが(招待状によっては自己負担)毎回必ず騒ぎが起きます。この年は、東京国際映画祭のディレクター草壁先生の食券が一週間分しかなく、その処理に二日間忙殺されました。レストランでお金を払えばすむことなのですが、食事つき招待状できてると…先生。事務局は数日経ってから云われても発行できないとの返事。幸いうちのスタッフが裏口から入手してくれ、この問題から解放されました。偉い方と官僚機構との間での嫌な思い出です。古くからのお付き合いなので、その後お会いする度に、あの時は大変でしたと笑って話しました。先生は亡くなられましたが、これも楽しい体験だったと今は思えます。 合掌。
●写真は宿泊先のホテル「ロシアホテル」 右の写真はその東館の全景 テーマ:ロシア・ソビエトの映画祭 - ジャンル:映画
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